About Flores Utama
マンタ・ポイントの沖で、私たちは船首を潮流に向かって固定し、エンジンはかすかに回転しているだけです。ゲストは船尾から静かに海へと滑り込んでいきます。全長76メートルのフローレス・ウタマは、小型艇のように波に揺られることはありません。潮流の中でもしっかり「踏ん張る」。これは、この海域で20シーズンを過ごしてこそわかる、船の存在感です。その長さ 덕分に、乗客同士の距離感も適度に保てます。コモド島とリンカ島の間の潮回りには細心の注意を払い、1室しかないキャビンのおかげで、誰がどこにいるかの管理もスムーズです。
私たちのお客様は、写真撮影だけの立ち寄りではなく、公園の「リズム」そのものを体感するためにここに来ます。パダル島へは夜明け前に到着できるよう、前夜はセバイユール沖に停泊。日の出とともに、尾根を越えて広がる5つの湾を一望できます。急な登りですが、その景色は見る価値があります。その後、南へ移動し、ピンクビーチへ。砂の淡いピンク色は、マーケティングの演出ではなく、サンゴの粉末によるものです。私たちは湾の北側に停泊し、午後のうねりから守られた場所を選びます。
2日目は昼前にバトゥ・ボロンの潮流に乗ります。リーフの端に沿って流れるこの流れこそ、マンタが体を清める「クリーニングステーション」。全員にエキジットポイントを説明した後、グループごとに海へ送り出します。船員は水面からバブルを監視し、安全を確保。午後はカナワ島へ。干潮時に現れる砂州では、子どもたちがアサリ掘りを楽しめます。浅い湾は初心者スノーケラーにも安心。船尾には日陰付きのネットを設置し、昼食後のんびり浮かぶのに最適です。
最終日の朝、東へ向かってタカ・マカッサルへ。距離は長いですが、バンタ島を越えると海は鏡のように静まります。砂州は季節風の影響で形を変えますので、上陸前に水深を目視で確認。一度のスノーケルで6匹のリーフシャークが周囲を泳いでいたこともあります。15:00には再び島々の間を縫ってラブアンバヨへ戻り、沿岸の灯りがともる中、コーヒーと地元のフルーツをふるまいます。
食事は上部デッキのオープンキッチン形式。固定された席も、決まった時間もありません。調理は電磁調理器ではなくプロパンガスで行うため、バナナフリッターは外はカリッと、中はふんわり。移動中に船長がマグロを釣った場合は、その日のメニューに加えることもありますが、無理に提供することはありません。常にご飯、スープ、野菜炒めが用意されています。飲料水は船上でろ過され、ステンレスタンクに貯蔵。1日2回、容器の水を補充します。
私たちは「最速」でも「最も派手」でもありません。フローレス・ウタマはスピードではなく「存在感」のために造られました。船体は鉄木とチークをスチールフレームに重ねた構造。10室以上のキャビンがなくても運営は成り立ちます。この1室体制により、家族、友人グループ、あるいはスケジュールに合わせて参加する個人旅行者を、一度に一組だけお迎えします。潮の流れも、メニューも、スノーケル説明も、すべて私たちが責任を持って管理。お客様に必要なのは、フィンと、少しのタイミング感だけです。










