About Zada Ulla
初日の朝、夜明け前、マストのきしみと潮風に混じるディーゼルの香りで目が覚めた。私たちはケラー島の近くに前夜から停泊しており、薄明かりの中、その鋭い山並みが桃色に染まる空を背景に浮かび上がっていた。パーカーを羽織って上部デッキに上がり、厚手の陶器のマグカップでコーヒーをすくい、水面に広がる光を見つめていた。ただの景色ではない。広大で手つかずの場所にいるという静けさが、まず心に響いた。
ザダ・ウラは大きい。全長65メートル、磨かれたチーク材と洗練されたラインが特徴だ。しかし、30名のゲストと11室のキャビンがあるにもかかわらず、一度も混雑した感じはしなかった。日陰のベンチ、オープンデッキのダイニング横、エンターテイメントルームのラウンジ、あるいは船首のジャグジー脇のサンベッド。どこにも静かに過ごせる場所がある。午後は本を読みながら、あるいはうたた寝しながら、船が湾から湾へと移動するエンジン音を聞きながら、こうした場所をゆるやかに移動した。スタッフは静かに動き、飲み物を補充し、テーブルをセッティング。常に気配を感じさせながらも、決して邪魔をしない。
初日のダイビングは正午過ぎ、マントヒトデポイントから。流れは穏やかで、数分後、暗い影が私たちの下を滑るように通り過ぎた。そしてまた、もう一つ。マントヒトデをこんなに近くで見たことはなく、その大きさと優雅さに、マスクの中で呼吸が浅くなった。その日の夕方、カロン島の近くに停泊し、マングローブ林から何千ものフルーツバットが夕焼け空へと飛び立つ様子を眺めた。渦巻く黒い川のような群れ。日常の出来事でありながら、圧倒的な光景。毎日繰り返される出来事なのに、それでも息をのむ瞬間だった。
2日目はパダール島の夜明けから始まった。薄暗い中、ジグザグの登山道を登り、太陽が地平線から顔を出す瞬間に頂上に到着。ピンク、白、黒の砂浜が黄金色に染まる。乾いた暑さのトレッキングの後、ピンクビーチの冷たい海に飛び込むのはまさに至福のひとときだった。砂浜は本当にピンク色。鮮やかではないが、サンゴの破片が混じる表面にほんのりと淡い色が差す。オニヒトデやクマノミが群れるサンゴ礁をシュノーケルで泳ぎ、コモド島の沿岸をゆったりとドリフト。後に陸上で見ることになるコモドドラゴンを、水中から探していた。
最終日の朝、タカ・マカッサルに停泊した。干潮時に現れる砂州が、エメラルドグリーンの海に弧を描いて広がる。夜明けに水辺を歩き、定番の集合写真を撮った後、ただ足首まで浸かり、光の変化をただ眺めていた。その後カナワ島で軽くシュノーケル。健康なサンゴの上を泳ぎ、リーフシャークやブルータンを最後にもう一度見て、ラブアンバジョへと戻った。正午頃、エンジンが動き出し、私は海岸線が遠ざかるまでデッキに立ち続けた。こんな旅の後によくある、満足と寂しさが混ざった不思議な感覚が胸に残った。










